加工食品が、病気をもたらし、太らせ、瀕死させる | ドクター・ギブソンのブログ
私が、患者に食生活はどんな感じかと尋ねると、彼らは「とても良いよ」と答えます。しかし、彼らが本当に意味していることは、自分たちより最悪なものを食べている人を知っている、ということです。健康な食生活の最善な方法ではないのです。ロバート・ギブソン医師
概要
- 店で売られているほぼ全ての加工食品に含まれている、神経毒となる大量の食品添加物を介して、脳と神経系にダメージを与えています。
- 加工食品は砂糖、果糖(フルクトース)、精製された炭水化物や化学成分が多く、栄養素や食物繊維が少ないため、体重を増加させ、慢性疾患を促進します。
- 加工食品は中毒性があり、食べ過るように作られています。そのため過度の食欲を促し、体重の増加を導きます。
- 加工食品を食べることは、インスリン抵抗性(*脚注参照)と慢性炎症を促進します。これらは、ほとんどの慢性疾患や重病の特徴です。
- 健康を改善し、体重を減らす解決策は、多くの場合とても簡単で、加工食品を本物の食べ物に替えることです。
もし健康になりたいのなら、あなたは食費の予算の90%をオーガニックのホールフードに費やす必要があります。残念なことに、ほとんどのアメリカ人は現在、反対のことを行っています。そのため、アメリカは、他の全ての先進工業国と比べて、健康面で最下位になっています。さらに不健康で短命で、38の発展途上国より、より多くの赤ちゃんが予防可能な問題で亡くなっています。また、私たちは世界全体で、より病院や医薬品、医療にお金を費やしています。
食べ物については、それらが自然に近い分だけ、より良いものになります。まだ健康的な加工食品もいくつかありえます。例えば、冷凍インゲンも加工食品ですし、バター、牧草飼育牛ひき肉、または新鮮に作られたアーモンドバターなどもそうです。しかし、私がこの記事でいう「加工食品」とは、化学的に加工され、かなり精製した成分と人工添加物から作られているものです。基本的に、今日、多くの人々が食べている食品です。
加工食品が、あなたを病気にさせ、太らせ、瀕死させます!
加工食品は、多くの場合、先進国の慢性疾患と体重の増加の原因となっています。その理は以下のとおりです。
- 加工食品は神経毒の食品添加物がいっぱいである。
以下は最も避けるべきものの、ほんの一部です。
MSG(グルタミン酸ナトリウム)、人工甘味料、キャノーラ油などです。ギブソン医師は「もし神が作らないならば、食べるな!もしラベルを必要とするならば、おそらく食べるべきではない。」と言っています。市販されている、ありとあらゆる加工食品に加えられている、脳を変性させ、脳に損傷を与えるこれらの毒素のすべてのリストは、神経毒についてのDr.ギブソンの記事をご覧ください。
加工食品には、本物の食べ物でない、多数の人工的な化学物質が含まれている可能性があります。防腐剤、人工着色料、人工香料(ラベルの人工香料と用語には10以上の化学物質が含まれている可能性があります)、増粘安定剤(食品に粘性や接着性をつけるための化学物質)などがあります。
食品メーカーは、人工食品添加物が安全だと不正に主張します。例えば、ブチルヒドロキシアニソール(BHA)とブチルヒドロキシトルエン(BHT)は、脳の神経系に影響を与え、行動を変化させ、がんを引き起こす可能性がある防腐剤です。Tert-ブチルヒドロキノン(TBHQ)は、わずか5gで死ぬほどの致命的な化学保存料ですが、私たちは食品に入れています。
または、人工着色料をとってみましょう。現在承認されている食用色素の10個が、がんや多動症から重度のアレルギーといった健康問題に関連しています。
ジアセチルと呼ばれる人工香料は、よく電子レンジで作るポップコーンでバターの香りとして使われていますが、脳の健康に関する特性があり、アルツハイマー病を引き起こす可能性があります。また、遺伝子組換えされた風味調味料は、FDAが適切に用語を規制しないため、「天然香料」に分類づけることができます。
2.加工食品には砂糖や高フルクトースコーンシロップ(HFCS)が豊富に含まれている。
これは、適切な栄養を摂らずに体重増加を引き起こす「エンプティーカロリー」の問題だけではありません。過剰な砂糖の摂取は、インスリン抵抗性、高い中性脂肪、心臓病、糖尿病、肥満、そしてガンと関連しています。
フルクトース、またはHFCS(一般的に「ぶどう糖果糖液糖」「果糖ぶどう糖液糖」と呼ばれる)は、現在、考えられる全ての加工食品に含まれています。そして、カロリーをもっと摂取し、脂肪を貯めるように、実際に体に「プログラム」します。
HFCSは基本的に肝臓で代謝されます。なぜなら、肝臓がHFCSの輸送を行う唯一の器官なのです。全てのフルクトースは肝臓に送られるため、もし典型的な欧米の食事を食べるなら、アルコールや他の毒素と同様、摂取した大量のフルクトースが、肝臓に負担をかけ、ダメージを与えます。
まるでアルコールのように、フルクトースは直接脂肪に代謝され、脂肪細胞に保存されます。そしてミトコンドリアの機能不全、糖尿病、糖尿病関連疾患(合併症)を引き起こします。インスリンやレプチン(食欲と代謝の調節を行うホルモン)抵抗性のときは、なおさらです。
フルクトースやHFCSを食事でとればとるほど、あなたの健康は悪化します。理想的には、HFCSは全く食べないか、少なくとも、1日のフルクトース摂取量を25グラム以下に保つことです。
ほとんどの人にとって、水以外の飲み物を飲んだり加工食品を食べたりしたら、フルクトースの隠れた供給源を摂取していることが保証されていると言ってもいいくらいなので、果物由来のフルクトースは15グラムまたはそれ以下に制限することが賢明でしょう。
塩辛い食品でさえ、HFCSは隠れています。例えば、ほとんどのスパゲッティソースには砂糖が含まれています。トマトに次いで2番目に多く入っている成分です。
3.加工食品は食べ過ぎるように作られている
私たちの体は、どのくらい食べ、エネルギーを燃やすか自然に調節するようにできています。しかし、食品メーカーは、これらの調節因子を無効にする方法を解明し、麻薬と同じ方法で、脳の快楽中枢を刺激する添加物を作りました。加工食品は、食べ過ぎの依存症になるように、脳の強い報酬反応を刺激します。加工食品産業の指針の一つは、太らせ食品中毒にして、理想的な顧客を作り出すことです。
これらの化学物質は、脳を圧倒します。その目的は、脳が「満腹だ」という意思を無効にしながら味蕾を興奮させる、複雑なフォーミュラを開発することにあります。
中でもポテトチップスは市場で最も中毒性のあるジャンクフードであり、3つのすべての至福を誘導する成分を含んでいます。砂糖(ジャガイモ由来)、塩、脂肪です。これらに、MSGを混ぜることで、脳は簡単に中毒になります。
4.加工食品の中毒になる
ジャンクフード中毒とは、実際にある現象です。加工段階で、食物繊維や栄養素などの重要な成分が、改造、または除去され、体内で消化・吸収される方法が変わります。
ホールフードは、炭水化物、脂肪、タンパク質、食物繊維が組み合わさって含まれていて、あなたに満足感を与えますが、それとは異なり、加工食品はドーパミン(良い気分にさせる神経伝達物質)を刺激し、栄養素が不足している食べ物であるにもかかわらず、満足感を与えます。この人工的なドーパミン刺激が、過度の食欲につながり、最終的に食品中毒を引き起こします。
オレオクッキーは、違法薬物より強く、脳の快楽中枢のニューロンを刺激し、コカインやモルヒネ同様の中毒性があることがわかりました。
5.加工食品は一般的に精製された炭水化物を多く含む
朝食用シリアルやベーグル、ワッフル、プレッツェルなどの炭水化物、そして他のほとんどの加工食品は、体内で早く糖に分解されます。これが、あなたのインスリンとレプチン量を増加させ、インスリン抵抗性の一因になります。インスリン抵抗性は、体重増加を含む、世に知られている、ほぼすべての慢性疾患や症状の根本的な原因です。
精製された「単一の炭水化物」の主な問題の一つは、消化管で素早く消化され、血糖値とインスリン量の急激な上昇を引き起こすことです。これは、数時間後、血糖値が下がった時に、炭水化物への渇望を引き起こします。パッケージに、「全粒穀物」と書いてある朝食用のシリアルなどがありますが、中には有害な加工されている穀物などが入っていますので、ラベルの表示だけを信用せず、中身をしっかりと確認してください。
6.大部分の加工食品は栄養素が不十分である
加工食品では、本物の栄養素は加工されてなくなり、その後、合成ビタミンやミネラルの形態で栄養素を戻すことがよくあります。しかし、これらの合成物は、あなたの体を騙すことは出来ず、ホールフードのようには、全体的な栄養素の相乗作用は起こりません。
さらに、ホールフードに含まれている、何千もの植物化学物質や微量栄養素のすべてを、研究室で「戻す」方法はありません。科学は、それらすべてを明らかにすることすらできていません。あなたの体が、すべてのビタミン、ミネラル、抗酸化剤やそのほか自然が提供しているものの利益を確実に得る方法は、加工されていないホールフードを食べることです。
7.加工食品は一般的に食物繊維が不足している
私たちは、1日に20〜30gの食物繊維を食べるべきですが、ほとんどの大人は半分も食べていません。加工食品には、健康的な食物繊維はたいてい加工されてなくなっています。定期的にホールフードの果物や野菜、ナッツ、シードを食べない限り、利用可能な最も健康的な食物繊維の形態を取り損なうでしょう。
8.加工食品を消化するのに、エネルギーと時間は必要ない
口の中に入れると溶ける加工食品は、脳に十分な栄養が含まれていないと思わせる効果があります。その結果、あなたは食べ続けるのです。チートス(スナック菓子)がその一例です。
あなたはこれらの加工食品を早く食べることができるだけではありません。ブロッコリー一切れとポテトチップスを噛む違いを考えてみてください。このため、加工食品を定期的に食べる人は、1日にわたって消費するカロリーが減少する可能性があります。
9.加工食品はトランス脂肪酸や加工植物油が豊富に含まれている
合成トランス脂肪酸は、部分的に水素化された植物油が含まれている食品によく含まれています。クラッカー、チップス、大部分の市販の焼き菓子、揚げ物などです。トランス脂肪酸は、たいていの慢性疾患や重病の特性である、炎症を促進することで知られています。
また、ほとんど加工された植物油の形態で、たくさんの量のオメガ6脂肪酸を含んでいます。これらの高不飽和脂肪酸は、体内で炎症プロセスを刺激する傾向があり、それらは化学的にとても不安定で酸化されやすいのです。過度にこれらの酸化脂肪を消費することは、アテローム性動脈硬化、脳卒中、認知症や心臓病など、あらゆる種類の健康問題に関連しています。
特にポテトチップスには、この危険な化学物質が、悪名高くも豊富に含まれています。実際、2005年に、ポテトチップスメーカーが、製品に含まれるアクリルアミドの健康の危険性を消費者に警告しなかったことで罰金を科されるくらい多いのです。フリトレー社や他のポテトチップスメーカーが、2011年までに、製品に含まれるアクリルアミドを、ガン警告が必要でない量の275ppbまで減らすことに同意し、2008年に和解が成立しました。
より良い健康への秘密:本物の食べ物を食べましょう
あなたの健康を改善し、体重を減らす解決策は、多くの場合、加工食品を本物の食べ物に置き換えるだけの、とても簡単なことです。本物の、伝統的なバター、肉、野菜を、最悪な加工食品に置き換えると、私たちは太り、病気になります。本物の食べ物が、良い健康への鍵であり、それは加工食品ではありません!
加工食品は、最近発明されたばかりなのに対して、人々は、野菜や肉、卵、果物や他のホールフードで、何世紀にも渡って繁栄してきました。しかも加工食品会社のトップの経営陣や科学者は、自分たちの会社の食品は食べません!
加工食品を取り除くために、前もって食事の計画を立てる必要が出てきます。しかし、もし段階的に私の栄養プランに記載してあるように行っていったら、痛みを伴わずに、食生活から加工食品を取り除いて、管理できる可能性は十分にあります。あなたの地元の農産物直売所で旬の農産物を探して、それに応じて食事を計画してみてください。
あなたは、手元に必要な全ての材料を確実に持つことで、1度に1週間から1ヶ月の食事の計画を立てることができます。時間を節約するために、休日に1ヶ月分冷凍保存して準備するといいでしょう。簡単にするために、同様の材料のレシピを用いてください。
これらの食品を、健康な脂肪に置き換えるのは重要です。加工食品を食事から取り除き、下記のものを確実に多く摂取していきましょう。
- オリーブ、オリーブオイル
- ココナッツ、ココナッツオイル
- 牧草飼育の有機牛乳で作られたバター
- オーガニックの生のナッツ、特にマカダミアナッツは、たんぱく質やオメガ6脂肪酸が少ないです。
- オーガニックに育てられた卵黄と肉
- アボカド
脚注※ インスリン抵抗性 ・・・肝臓や筋肉、脂肪細胞などでインスリンが正常に働かなくなった状態のことをいいます。 インスリン抵抗性があると、食事で高くなった血糖値を感知して、すい臓からインスリンが分泌されても、筋肉や肝臓が血液中のブドウ糖を取り込まないため、血糖値が下がらず、糖尿病の発病につながります。